先日、仕事として、とある研修に参加してきました。
研修のテーマを簡単に説明すると、重度の障害を持った人でも工夫次第で楽しめるeスポーツについて、作業療法士の講師を招いての講義と実演といったものでした。
講師の先生は、私も過去にお世話になったことがある作業療法士の先生でした。
私の使っている電動車いすのコントローラーが上手く操縦できるように、手を置く部分の位置を調整してもらったり、アームレストを追加して手が届きやすいように変更を加えてもらったりと、私たちの不自由な生活が解消できるように常に考えてくださる先生です。
今回は、そんな生活改善の中で、特にeスポーツに特化した内容の講義となっていました。
でも、私はeスポーツというジャンルに全く知識がありませんでした。
eスポーツと言うからには、単純にパソコンの画面上でスポーツをするのかと思っていたのですが、違うのですね。
もちろんスポーツ系のゲームもあるけれど、他にも格闘技やパズルゲーム、車のレースなど、いろんなジャンルがあるって事を知りました。
そして、それらのゲームを私たちのような、手の力がなかったり、可動域が狭かったりする人たちでも使えるコントローラーを使えば、普通の人たちと同じようにゲームに参戦出来るのです。
講演を熱心に聞いていたのは、主に若い筋ジストロフィーの人たちでした。やはり若い人たちは今時のゲームを楽しんでいるようで、実際に自分たちが使っているゲーム機器を持参して、講師の先生に少ない力で扱えるコントローラーに取り替える方法や、コントローラーの入手先などを熱心に聞いていました。
実演のコーナーでも、子供や若い人たちが楽しそうにゲームを競っていました。
先生のお話では、実際に筋ジストロフィーの方がラスベガスのeスポーツ世界大会に出場した実例があるとのことでした。参加された方は初戦で敗退してしまったけれど、とてもやりがいを感じたし、自分も対戦相手も、ゲームの中では障がいのあるなしに関係なく対等に戦えたことが何よりも嬉しかったそうです。
ゲームという窓口を使って、私たちのような重度の障害者でも世界への扉が開くことを実感した研修でした。
ちなみに、私はゲームのコントローラーの問題以前に、きっと頭が追いつかない(笑
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